小学生の漢字学習で重要なこと②
2021/11/08
小学生の漢字学習で重要なこと②
前回、小学生は「とめ、はね、はらい」にはあまりこだわらず、漢字嫌いにならないようにすることが大切だというお話をしました。
今回は、漢字の「書き順」についてお話します。
これも細かくこだわって指導する先生がいたり、ガミガミ言うお母さんがいたりしますが、そんなにうるさく言うものではないと思います。
そんなことしても、漢字嫌いな小学生を生み出すだけです。
まず、小学生が学校で習う漢字の書き順は時代によって変わっています。
今はおばあちゃん世代も、孫が学校で習っているのと同じ書き順で習っている場合が多くなったと思います。
ところが、少し前までは、孫世代が習っている書き順と、おばあちゃんが小学生の時に習った書き順が違うなんてことがありました。
夏休みの宿題をやっている孫とそれを見たおばあちゃんが
「書き順違ってるわよ」
「これでいいんだよ」
「そんなことないわよ」
「ほら、漢字ドリルにもこう書いてあるよ。おばあちゃんボケちゃったんじゃないの?」
なんていう会話になることがありました。
でも、これはおばあちゃんがボケたのではなく、そもそも習った書き順が違うわけです。
また、書道教室に通ったことがある方はわかると思いますが、書体によって書き順が違う字がありますよね。
漢字の「書き順」というのは「字の形を整えるには、この順で書くといいですよ」ってことなんですよね。
そもそも、絶対的に正しい書き順なんてないんですよ。
だから、小学生には初めから「正しい書き順はこう!」と強く言うのではなくて、形がうまく整えられていないときに「この順番の書くと、きれいに書けるよ」って優しく、あるいは、さも目からうろこ情報かのように言ってあげるほうがいいと思います。
そもそも、文字というのは伝達手段です。
小学生のうちは「伝わること」が満たされていれば、それでよしくらいの方が、漢字嫌いにならず、結果的に学力も上がるだろうと思います。
ともかく、小学生の勉強は「嫌いにさせないこと」が最も重要です。
お子さんが勉強嫌いにならないように工夫しながら子育てを楽しみましょう!
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